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ケルトの丘

    lyric:Libra
music:みっち(かいわれP)
vocal:GUMI
illustration:葉粉蜜柑


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歌詞

靄の中に浮かびくる人々の影
石のタイルカタコトと小声あげる
ぐるり丸く連なって
静寂で鬨を待つ
凛とした広場に
一羽の鳩が舞う
白い羽人々の真ん中に落ち
それを見てだれかが言う

―声を上げよ―

靄が晴れて澄み切った広場の中で
高く揚げた鉾の先朝日が光る
地鳴りのような声響く
心昂らせる
声の波に続け
雪崩のように走る
その瞳に映るのは誰の顔か
憎しみの色もしくは守るべき人

広場の外まっすぐに見つめる眼
人の輪を見つめたら踵を返し
レンガの坂駆け上がり
大樹に縋り泣く
再び会えること
ただそれだけが望みと
その願いが届くころ坂の下では
町が深紅と煙に染まっていました

鉾を持った若者は息を切らし
憎しみの色を持つ人々を斬る
殺めるのは何のため
刹那によぎる顔
頬が緩む隙に
体を剣が裂く
最期に見た笑顔は悪魔の笑みか
倒れこんだ若者に寄る者はなし

灰の匂い消えるころ丘の上に
大樹見上げすすり泣く人影があり
その瞳に悲しみも
憎しみも映らない
無色の眼から
しずくが落ちるだけ
一羽の鳩羽ばたき羽を落とす

はねとともに このからだ おちてしまおう

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